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2015年7月

2015年7月30日 (木)

名前にまつわる話が興味深い、オトギリソウ

 先日までは、わずかでも通り抜ける風があったので、さほど暑さを感じなかったが、今は風がなく、暑い!暑い!家ではできるだけエアコンを使わないように頑張っているが、もうそろそろ限界かもしれない。


オトギリソウ (オトギリソウ科オトギリソウ属)

 鷹の傷を治す秘薬がオトギリソウであることを漏らした弟を斬り殺したという伝説が名前の由来だという。山地の陽当たりのよい草地に自生し、7~8月に黄色の花をつける。花や葉には小さな黒点があり、斬り殺したときの血しぶきだと言われる。


 花は枝の先端につき、雌しべは1本(花柱は3裂)、雄しべは多数あるが、付け根の方で、3つの束にまとまる。

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 下の写真の手前は昨年の枯れ枝で、今も残っていた。多分この果実から育ったと思われるものが周辺に何本か育っている。

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2015年7月28日 (火)

水しぶきを受け、涼しげに咲くミツバ

 私の庭近くにある、小さな谷川でミツバを目にした。自生のものはこんな所で育つのかと初めて知った。しかし、近くに畑もあるので、栽培の逸出かもしれないが…。猛暑とは無縁の谷川で、小さな花が心地よい風に揺れ動いていた。


ミツバ (セリ科ミツバ属)

 山地の木陰に自生する多年草で、しばしば野菜として栽培される。6~7月、小枝の先に少数の細かい白花をつける。名前通り、小葉が3枚ある。


 周囲には小さな幼苗も多数見られたが、大きなものでは40~50cmに育っていた。

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 とても小さな花が、谷間の風にゆれるので、花を撮るのはとても難しかった。

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 小さな花だが、アリも来ていた。何をしているのだろう?

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 わかりにくいが、雌しべ1個に雄しべが5個ある。花弁は5枚。

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2015年7月22日 (水)

やっとノリウツギの装飾花が出てきました

 梅雨明けが発表されてから天気が悪く、雨ばかり。天気予報は当てにならないといえば言い過ぎでしょうか。週末は台風12号が接近するので、またしばらくは陽射しが望めそうにありません。その代わり、あまり暑くないので、まあいいかな。


ノリウツギ (アジサイ科アジサイ属)

 樹高2~5m程の低木で、山地の明るい場所に普通。アジサイの仲間だが、花が円錐花序で少し様子が違い、花は枯れてからも翌年まで残る。名前の由来は樹液が和紙をつくる際の「のり」として使われたことによる。

 1ヶ月ほど前から、花が咲きだしたが、両性花ばかりで装飾花は見当たらなかった。

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 両性花は4~5枚の花弁と1本の雌しべ、10本の雄しべからなる。

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 上の状態からさらに成熟すると、雄しべの葯から花粉が出て、雌しべの柱頭が3裂する。

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 装飾花はいつも遅く出てくるので、装飾花の出現を待っていたところ、両性花が出てから1ヶ月ほど経った先日、やっと装飾花が出てきた。しかし、数は少ない。

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2015年7月20日 (月)

ヤブミョウガの花はいいね

 びっくり昨日出かけた我が庭の入り口が大木の枝でふさがれていた。入り口にある高さ20m程のモミジバフウの樹の一部が台風で折れていたのだ。そのため一昨日と昨日は折れた木の片付けにかかりっきりで、ぐったり。やっぱり、台風のエネルギーはすさまじい


ヤブミョウガ (ツユクサ科ヤブミョウガ属)

 関東以西の暖かい地域のやぶや林内に分布する。食用にするミョウガと葉が似ているが、別の仲間で食用にはならない。高さは1m近くになり、茎の先端に白い花がかたまってつく。


 茎の先端に花がつき、茎の中間部に葉がつく。

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 花には雌しべの長い花(両性花)と雄しべが長い花(雄花)がある。下の写真は雌しべが長そうなので両性花かな?

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 下の写真は雌しべが長く飛び出しているので、間違いなく両性花。上の方には果実もできている。今は淡い緑だが、やがて青藍色から黒くなる。

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 下の写真では雌しべが短く目立たないので、雄花かな?

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2015年7月17日 (金)

か細いヒナギキョウは台風にさらされ大丈夫かな?

 一晩中吹き荒れた台風も少し収まってきました。この台風は国民の怒りかなと思いながら、ヒナギキョウの記事を書いています。風が穏やかな日でも、少しの風で右に左にゆれる、本当にか細いヒナギキョウ。このか弱さとそれでいて、なかなかへこたれない強さがこの野草の魅力かもしれません。


ヒナギキョウ (キキョウ科ヒナギキョウ属)

 関東地方から沖縄までの陽当たりのよい草地に分布。自家受粉を避けるため、雄しべが先に成熟し、雌しべはその後に熟す。高さ20~40cm程の細長く伸びた枝先に青紫の花を1個つける。


 たまたま、小さな虫が花にやってきました。

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 茎はあまりに細く、花もほんとに小さいので、全体を撮した写真がありませんでした。

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 花を拡大してみました。花の中央に雌しべの3裂した柱頭が見えます。周りにある薄茶色のものが役目を終えた雄しべです。

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2015年7月16日 (木)

ハエ取り紙に使われたという、ハエドクソウ

 台風がいよいよ私の地方にも影響しそうなので、昨日、菜園を点検に行ってきた。キュウリ、ミニトマト、ナス、甘長などが少し前から実をつけているが、この台風の被害を最小限に食い止めるために、素人なりの対策を施したが、どうなるのだろう。時折吹く風がいやに不気味だった。


ハエドクソウ (ハエドクソウ科ハエドクソウ属)

 全国の林内や林縁に分布する。名前からわかるように、全体に殺虫成分が含まれ、かつて、この液ではえ取り紙をつくったという。


 小さい花を長く伸びた花茎の先にまばらにつけるが、よく見ないとわからないくらい花穂が細い。背景をぼかして、わかりやすくしたが、それでもわかりにくい。

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 背景をぼかさず、撮すと下のようになる。地面近くにある葉を撮るために、ピントを葉にあわせたが、花穂は他の草に混じってどこにあるのかわかりにくい。

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 なお、花穂を拡大すると、下の写真のようになる。もう少し大きければ、きれいで見応えがあるのですが…。

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 ハエドクソウを細かく分けると2種類あるそうで、違いは花の上唇部両側が広く肩状に張るかどうかということと、葉の裏側の葉脈が細かいかどうかということなど。葉の裏側は確認していないが、上唇部両側が少し幅広いようなので、ハエドクソウとした。

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2015年7月14日 (火)

造形的魅力があるシオデの雄花

 今日は朝から日差しがあり、蒸し暑いが、久々によい天気であった。嵐の前の静けさというところでしょうか。


シオデの雄花


 初めて出会ったシオデにひかれて、何度も写真を撮ったので、今回は雄花に絞って紹介しようと思う。


 葉の下で、森の妖精達が踊っているような写真が撮れた。シオデの雄花は造形的におもしろい。

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 線香花火のように、花柄から多数の雄花が出ている。

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 開花すると、それまで雄しべを包み、保護していた花被片が反り返っている。

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 下の写真を見ると、開花直前(左側)は花被片がまっすぐに開いているが、時間が経つ(右側)と花被片が反り返るのがよくわかる。

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シオデのつぼみが徐々に開花しています

 雨が少なくなったものの、すごく蒸し暑い日が続いています。こんなことであれば、梅雨の天気の方が涼しくてよかったと思います。全ては台風9号のせい。さらに、今週末には台風11号の影響が出てくるとの予報で、今度は本州直撃なので、私の地方にも少なからず被害がありそうです。もう台風はいいから、早く通過し、梅雨も明けてほしいと思うばかりです。


シオデ(ユリ科シオデ属)のつぼみと雄花

 雌雄異株で、雄花も雌花も花柄から多数の花が線香花火のようにつく。今回は雄花にしか出会わず、雌花は見つからなかった。雄花は雄しべが6個で、雄しべを包んでいた花被片が反り返る。


 やっとつぼみが開き出しました。開花は根元の方から上に向かうそうです。

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 つぼみと花を大きくしてみました。

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2015年7月 9日 (木)

初めて出会ったツル植物、「シオデ」

 いよいよ台風が接近してきました。私の希望ではこの台風の勢いが梅雨前線を押し上げ、消滅させてくれればと思っていたのですが、そうではなくて梅雨前線を刺激して、さらに雨が降るようです。最悪ですね。


シオデ (ユリ科シオデ属)

 全国各地の山野に自生するツル植物。山のアスパラガスと呼ばれる山菜としてよく知られ、新芽や若葉を食用にする。名前の由来は諸説あり、シュウオンデが転訛してとか、馬の鞍の鞖結びからとか。

 先週末、樹にからまっている、見慣れないツル植物に出会いました。葉はヤマイモのようで、つぼみはウドの花のようでした。後日、これがシオデだとわかりました。

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 雌雄異株ですが、つぼみでは雌雄がわかりませんでした。後日、開花を確かめた所、これらは雄花でした。

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 下の写真で、左側にツルが見えます。このツルで他のものに巻きついて伸びていきます。

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2015年7月 7日 (火)

ネジバナはきれいな野草です

 芝生といっても管理が悪かったので、今は草地になっていますが、そこに毎年ネジバナが咲きます。ところが、時期になっても花が少なく、もう絶えたのかのかなと心配していたのですが、いつもより遅れて咲き出しホッとしました。
 何でもそうですが、いつもある所に姿が見えないというのは寂しいものです。


ネジバナ (ラン科ネジバナ属)

 各地の陽当たりのよい草地、芝生に自生する。名前の由来は、名前の通り、直立した茎にたくさんの花がねじれたように並んで咲くから。


 ねじれた様子がよくわかるものがあったので、撮してみた。らせん状にねじれている。なお、ねじれ方は右巻きとか、左巻きとか決まっていないとのこと。

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 別名モジズリというが、モジズリとは古語で忍摺り(しのぶずり)のことをいい、乱れた模様が特徴なので、花穂が何本も乱れている様子をモジズリにたとえたようである。

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 茎は直立するのが普通だが、中にはぐにゃり曲がったものもある。花の世界もいろいろだ。

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2015年7月 6日 (月)

「タカサブロウ」とはいい名前ですね

 この名前はどういう経過でつけられたのだろうと思うことが時々ある。今日紹介の「タカサブロウ」もそのひとつで、役者のようないい名前だが、目のただれに薬効があり、以前は「タダレメソウ」と呼ばれていたが、語感がよくないので何となく似ているタカサブロウに変えたというのが由来のようだ。この植物にとっては、災い転じて福となしたというところだろうか。

タカサブロウ (キク科タカサブロウ属)

 水田の周辺やや湿地に生育する。近年は、よく似たアメリカタカサブロウという帰化植物があるという。花の大きさや鋸歯の感じからタカサブロウとしたが、正確に判別できなかった。種子にはっきりした違いがあるという。


 もと水田跡のあぜ道に咲いていた。高速道路の工事現場に近いので、アメリカタカサブロウの方かもしれない。

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2015年7月 5日 (日)

ヒメヤブランもこの天気を喜んでいるのかな?

 今日も雨。ジャノヒゲと同じように快適な天気なのか、私の庭で初めてヒメヤブランの花を見た。ジャノヒゲより少し小さいめなので、今まで見過ごしていたのかもしれないが、緑の中に淡紫色の花が星のように輝いて見えた。


ヒメヤブラン (キジカクシ科ヤブラン属)

 陽当たりのよい草地などに生える。葉は形も大きさもジャノヒゲの葉によく似ている。10cm程の花茎の上に小さい淡紫色の花をまばらにつける。花は上向きに咲き、花被片(花弁やガクにあたる)は6枚。花後は黒色の実をつける。


 ほんとにジャノヒゲに似ており、花がなければ見分けがつかないほど。ジャノヒゲの花は下向きだが、ヒメヤブランの花は上向きで、花数は少ない。

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 花は直立する花茎の上にまばらにつく。花色はジャノヒゲより少し濃い淡紫色。雄しべの黄色とのコントラストがよく、小さいがとてもきれい。

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2015年7月 4日 (土)

今年はジャノヒゲの花をよく見かける

 連日、雨や曇りの日が続く。こう毎日だと、暑くてもいいから日差しがほしいと思う。しかし、植物にとっては空梅雨よりいいのか、いつもより元気そうに見える。ジャノヒゲにとってもこういう天気がいいのか、花をよく見かける。湿り気を好む植物にとっては、最高の梅雨になっているのだろう。


ジャノヒゲ (ユリ科ジャノヒゲ属)

 日本全土の丘陵地、畑、垣根の根元などに自生。葉は長さ10~30cm、幅2~3mmで、7月頃、白から淡紫色の花をつける。また冬場には、紺色の実をつける。葉が老人のひげに似ている所から、「尉(じょう:能面で老人の面)のひげ」が変化したというのが由来。


 花は白から淡紫色で、下向きに咲く。花があれば見分けやすいが、葉だけだと似たものとの区別が難しい。私の庭にも生育するが小さく目立たないので、知らずに刈ってしまうことも多い。

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2015年7月 2日 (木)

近くのアカメガシワは雄花ばかり、どうして?

 朝の散歩道で見かけたアカメガシワの花。これが、以前yanbaruさんが紹介していた花だと思い、よく見ていると付近で咲いているのは雄花ばかり。雌花が見当たらない。他の場所で雌花をみることができたが、ここではどうして雄花ばかりだったのかな?


アカメガシワ (トウダイグサ科アカメガシワ属)

 雌雄異株で、若葉が赤いことが特徴。特に、春先はよく目立ち、きれいだ。市街地や郊外など、明るい場所であればよく見かけ、郊外の川沿いでは10m程の大木も多く見かける。


 下の写真がアカメガシワ。春に比べると色がうすいが、若葉が赤くなっている。

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下の写真は雄花。少し黄みがかり、雄しべが花火のように開いて、きれいだ。

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 下の写真は雌花。花色は赤っぽく、どちらかいえば雄花より地味な印象。

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2015年7月 1日 (水)

地面近くでひっそりと咲くヤブコウジの花

 愛読している奥田正彦さんのブログで、ヤブコウジの花が今時分咲くことを知った。見たことがないので、花がついていないか確認しながら、しばらく探していたが、やっと見つけることができた。ひとつ見つけるとあちらこちらに花やつぼみが次々と見つかった。つぼみはうすいピンクだが、開花するとピンクが薄まり、白く見える。見つけにくいが、かわいい花だった。


ヤブコウジ(ヤブコウジ科ヤブコウジ属)

 北海道南部から九州にかけて分布する、高さが10~20cm程の低木。6~7月頃に、地面すれすれのところに花がつく。その後、秋から冬にかけて、赤い実をつける。赤い実といえば、千両、万両がよく知られるが、このヤブコウジも別名十両と呼ばれる。


 地下茎で増えるので群生するが、中にはたくさんつぼみをつけたものもあった。

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 まだつぼみのものが多かったが、開花しているものもあった。地面近くなので撮影は大変だが、幸い石垣の上で咲いていたので、さほどご苦労しなかった。

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 下の写真で花中央に見えるのが雄しべの葯(5個)。雌しべは見えません。

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 下の写真で、雄しべの中央から長く伸びているのが、雌しべの花柱(1本)。

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