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2015年12月

2015年12月28日 (月)

オニタビラコの花も咲いていました

 私の庭の草地(元は芝生だったのですが…)で、オニタビラコが花をつけていました。南の地方では年中花が見られるようなので、今までも花が咲いていたのかもしれません。
 この野草は分布が広く、どこでもよく見かけますが、タンポポほどよく知られていません。タンポポに似た、もっと可愛い花をつけるのですが、どうしてなのでしょうか。
 私が冬にも咲いていることを知らなかったように、この花のかわいらしさが知られていないのかもしれませんね。


オニタビラコ (キク科オニタビラコ属)

 全国の道端や草地などにごく普通に自生する。花茎はまっすぐに立ち、茎の下部にはロゼット状の根生葉がある。なお、「タビラ」というのは田んぼに平らに張りつく葉の様子を表しているといわれる。また、熟した種子が綿毛を持つのが類似のなかまとの違いだという。


 冬なのに花をつけていると思ったのですが、南の地方では年中花をつけているようです。きっと気づかなかったのだろうと思います。今まで気づかず、ごめんなさい。

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 5~10mm程の小さな花なので、近づいてよく見ないとこの花のよさがわかりにくいのですが、下のように拡大すると、随分きれいだなと思いませんか。

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 花が咲き、その後花が終わり、そして種子ができるまでの様子がわかるように、下に並べてみました。(下の写真はそれぞれ異なる花を使いました。)

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 これが今年最後の花紹介になるかもしれないので、ひと言ご挨拶を申し上げます。
 私の拙いブログを見ていただきました皆様に、今年一年の感謝を申し上げます。ありがとうございました。
 そして、また来年もよろしくご支援いただけますようお願い致します。皆様、どうぞよいお年をお迎え下さい。












2015年12月25日 (金)

数え日に一輪花咲くヒナギキョウ

 「もういくつ寝るとお正月…」という童謡のように、目前のお正月を待ちわびる日々を「数え日」というそうですが、あっという間にお正月ですね。少し早かったのですが、この前お餅をつきました。つくといっても、昔ながらの臼と杵ではなくて機械で、つくというよりこねるという感じのお餅です。しかし、これが優れもので、ついたお餅と粘りも舌触りも全く変らず、我が家では6、7年前から愛用しています。


ヒナギキョウ (キキョウ科ヒナギキョウ属)

 日本の在来種で、陽当たりのよい道端や堤防、草地などに生える。茎は細長く、20~40cmあり、枝先に青紫色の小さな花を1個つける。花期は5~10月。なお、よく似た名前の帰化植物にヒナキキョウソウがあり、時々混同されている。


 先週末、もうすぐお正月だというのに、草むらでヒナギキョウが1輪花をつけていました。やはり暖冬なのでしょうか。

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 細い茎は地面を這うように伸び、根元付近までたどると40cm程ありました。その枝先の花を大きくすると、下のように、雄しべは枯れ、2岐した雌しべ柱頭が見えます。図鑑には雌しべ柱頭は3岐するのが多いとありますが、2岐もあるようです。

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 2日後、再び訪れてみると、花はまだついていますが、閉じていました。この後花びらが落ち、子房が果実となっていきます。

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 近くには花が終わった、若い果実がありました。ガク片が残り、きれいだったので、正面、横、斜め上などとたくさん撮ってしまいました。

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 茎の上部にはほとんど葉がなく、茎をたどると根元近くに葉がありました。それほど大きな葉ではなく(1~3cm)、表裏面に細い毛が見られ、縁にまばらに鋸歯が見られました。

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2015年12月22日 (火)

果実が熟すと、きれいな紫色になるノササゲ

 今日は冬至。冬至に「ん」のつく食べ物を食べるとよいと聞いたので、ナンキンの他、おでんの中にダイコンを入れ、食べました。これで運が舞い込むかな?
 さて、12月上旬に、わたしが愛読しているstellaさんのブログに、きれいな色のノササゲの果実が紹介されていました。夏にノササゲの花を見たことがあったので、もしかすればその場所で果実が見られるかもしれないと思い、出かけてみました。残念ながら、サヤはすでに開き、中の種子もほとんど残っていませんでしたが、きれいな淡紫色の面影は十分残っていました。でもやはり、来年はサヤが開く前の姿を見たいと思っています。


ノササゲ (マメ科ノササゲ属)

 山地の林縁などに生えるツル性植物。花は淡黄色だが、果実は熟すと紫色になり、中には3~5個の黒っぽい種子が入っている。


 ノササゲの果実がこんなにきれいな色になるとは全く知りませんでした。花よりもきれいだと思います。教えていただいたstellaさんに感謝です。

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 このノササゲは、車が1台通れる山に続く道の林縁で、付近にはコシダがたくさん生えており、その中に埋もれるように生えていました。そのような中で果実をやっと見つけることができました。

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 ほとんどの種子は落ちたのか残っていませんが、何個かの種子はしっかりとサヤの縁にくっついていました。そのうちに落ちてしまうのでしょうか。写真的にはこの種子がほどよいアクセントになってラッキーでした。

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 下の写真では、サヤにくっついている種子の表面がうすく割れたようになっていました。ほんとうの種子を保護するためにうすい皮でおおわれているのでしょうか?

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2015年12月20日 (日)

遅くまで花をつけていたツワブキ

 私が海岸で咲くツワブキを見たのは12月の初めでしたが、きっとまだ咲いていることだろう。内陸部のツワブキは早々と花期を終えていますが、前回書いたように、海岸は暖かいせいで随分遅くまで花が咲いています。この暖かさで遅くまで咲いていた、今期最後のツワブキの花を紹介します。


ツワブキ (キク科ツワブキ属)

 あまり北の地方には分布しないが、海岸の周辺で普通に見られる。高さは30~70cmで、大きくツヤのある葉と大きな黄色の花(直径5cm程)が特徴。花期は10~12月。


 小石が多い浜と露出する岩に囲まれた小さな海岸。いっときの勢いはありませんが、あちらこちらでまだツワブキの花が咲いていました。

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 近づいてみると、半分くらいは花が終わり、種子ができる直前でした。やはり、花もそろそろ終わりですね。今年も楽しませてくれましたが、来年もきれいな花をお願いします。

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2015年12月17日 (木)

初冬の海辺を彩るハマアザミ

 いつかも書いたことがあるが、風が吹きつけなければ海辺はとても暖かい。私が訪れたときもぽかぽかと暖かく、ハマアザミやツワブキも今が盛りのように咲いていた。古代の人々が海辺に住んだのは、食糧事情等の理由もあるのだろうが、この暖かさが大きく影響していたのだろうと思う。


ハマアザミ (キク科アザミ属)

 太平洋側の海岸砂地に生え、厚くて光沢のある葉には鋭い刺がある。高さは15~60cmで、根がゴボウのように地中深く伸び、食用になるので、ハマゴボウという別名がある。花期は6~12月。


 海辺の砂地をおおうハマアザミ。葉の緑に紅紫色の花、そして後ろにはツワブキの黄色。まるでお花畑のようでした。

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 アザミの花をズームアップしてみました。花は内陸部でよく見かけるアザミの花ですが、ツヤのある葉がいかにも海岸植物という感じをかもしだしています。

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 花期も終わりとなるので、花が枯れ、淡褐色のぼんぼんのような種子の集まりができています。

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 上写真のぼんぼんのようなものは綿毛(冠毛)を持つ種子の集まりで、その種子のひとつが風に吹かれていました。今にも風に乗って、遠くまで運ばれていきそうです。

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 成熟の順序が逆になってしまいましたが、花の一部を拡大してみました。白い粉のように見えるのは花粉で、花粉が多くついている所は雄しべの先端で、その先に突き出しているのが雌しべです。雌しべが雄しべの筒の中を伸び出してくるときに花粉を押し出してきたのでしょう。

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 下の写真では雌しべがかなり長く突出しています。また押し出されてきた花粉を食べるダニの仲間が2匹見えます。

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 下の写真は、特徴であるハマアザミの鋭い刺です。皮膚があたるとかなり痛いですが、一体何から身を守っているのでしょうね。

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2015年12月15日 (火)

過酷な環境に耐えて生きるキイシオギク

 崖などに登らなくても、もっと手軽にとれる場所があるのですが、今回は海岸風景を入れて撮したくて、急な斜面をひやひやしながら登ってみました。苦労した割りには、これという写真にならなかったのですが、このような崖(急斜面)にも生えて、生命をつないでいるということが伝わればいいかなと思っています。


キイシオギク (キク科キク属イワインチン節)

 和歌山県の日の岬から三重県の大王崎までの海岸に分布する。四国に分布するシオギクと関東・東海地方に分布するイソギクとの中間的な形態を示す。高さは10~30cm程で、花は舌状花がなく、黄色の筒状花だけ。


 このような断崖には登れませんが、このように潮風が吹きつける、わずかな岩の隙間にも生育していました。このように、他の植物が進出しないような環境に生育しています。それだけ他の植物との競争に弱いし、どんどん繁殖していく植物ではないので、一度絶えてしまうと、復活するのは難しい植物です。また、紀伊半島特産の植物でもあるので、大事にしたいものです。

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 急斜面を登りながら撮りました。いつもは斜め上から撮すことが多いのですが、斜面なのでどうしても横からの写真になります。また、斜面だからでしょうか、茎が斜め上に伸び、思ったより茎が長いと感じました。

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 少し登ってから、下を見下ろすと海が見えました。本当は花がきちんと見える角度から撮したかったのですが、ロープで体を支えないと難しかったので、あきらめました。

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 さらに遠くの方に目をやると、島も見えました。眺めはいいのですが、足場が悪いので冷や冷やでした。

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2015年12月13日 (日)

今の時期、ひっそりと実をつけているイズセンリョウ

 今の時期、ヤブコウジ、マンリョウなど赤い実をつける樹が多いが、同じ仲間に白い実をつけるものもある。イズセンリョウだ。やはり、赤と緑は補色なのでよく目立つが、白い実は今ひとつ目立たず、縁起物として注目されることもない。しかも、鹿にも敬遠されるという。薄暗い森の中で寂しく実をつけている、この樹を励ましてやりたいが…。


イズセンリョウ (サクラソウ科イズセンリョウ属)

 少し薄暗い、湿り気のある林内に生える常緑低木(高さ1m程)で、1~2月に5mm程の乳白色の果実をつける。葉がセンリョウに似ていて、伊豆半島に多いのが名前の由来という。


 ひっそりとしたスギ林の中に生えていた。葉にツヤがあるので、もう少し目立っていいと思うが、どこまでも地味な低木だ。枝振りも整っていないので庭木にもむかず、なんとかしてやりたいと思うが今の所そっと見守るしかない。

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 赤い実が多い中で、白い実は珍しい。白いといっても真っ白ではなく、褐色の線条模様があるので、少し褐色がかった乳白色。これもあまり注目されない一因だろうか。

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2015年12月10日 (木)

もうコショウノキが咲いてるよ

 二日ほど、暖かい、気持ちのいい日が続いたと思ったら、今日は少し寒くて、曇りから雨という天気。なんだか春先のようで、暖かい日と寒い日が交互にやってくる。そのせいか、いつもは2~3月に咲くコショウノキが花をつけていた。日がよく当たる所では満開だった。


コショウノキ (ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属)

 関東地方以西の太平洋側の林内に自生し、大きくても1m程にしかならない小低木。枝は細いが、葉も花もシロバナジンチョウゲに似ており、1~4月に枝先に白い花をつける。花後にできる果実がコショウのように辛いのでこの名がついている。


 ツヤのある葉が目立つのが本種で、道路のすぐそばの山林内で生育していた。こちらはまだつぼみだが、もう少し陽が当たる所ではちらほら開花していた。

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 ジンチョウゲと比べると葉柄が明瞭で、葉にツヤがあり、葉先がとがっている。

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 枝先に咲く花をズームアップしてみた。庭に植えているシロバナジンチョウゲの花に全くよく似ており、やや花の数が少ないかなという感じ。雌雄異株なので、これは雄株のようだ。

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 さらに花を拡大してみた。写真ではわかりにくいが、花の表面がきらきらと輝いて見える。

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 わかりにくいが、下の写真のように、花の裏面(外面)には細かな毛が生えているのが、ジンチョウゲとの違いだという。

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 シロバナジンチョウゲはまだ開花していないので、昨年の3月に撮したシロバナジンチョウゲの写真を下に載せた。見た目はコショウノキとそっくりだが、こちらは中国原産で、自生はなく、見かけるのは植栽品。また、葉がシワによってやや波打ち、葉先は鈍い。

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2015年12月 7日 (月)

雪曇りの中で最後の見せ場、リュウノウギク

 最近、「日めくり七十二候(白井明大著)」という文庫本を買った。毎日1話の短文が書かれている。今日12月7日の所には「雪曇り」という言葉があった。この頃の空のように、どんよりと重たく垂れ込める灰色の雲に覆われた空のことを言うそうだ。しばらくの間、山の斜面を賑わせていたリュウノウギクの枯れ花が雪曇りの中で冬を迎えようとしている。


リュウノウギク (キク科キク属)

 陽当たりのよい岩場や林縁に生え、10~12月に白い舌状花をつける。竜脳の香りがすることが名前の由来。


 花が終わる頃に色づくことがあるというが、きれいな紅紫色で秋の終わりを告げているようであった。「花の命は短くて苦しきことのみ多かれど 風も吹くなり雲も光るなり」という心境だろうか。

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 林縁の斜面で、10月下旬にはつぼみが開き、白い舌状花を持つ花を咲かせていたが…。

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2015年12月 4日 (金)

山林の湿った所に生育するオオバチドメ

 長期予報によると、今年の冬はどうも暖冬らしい。寒さが苦手な私にとってはありがたいことだ。しかし、植物にとってはどうなのだろう。寒い冬を経験しないと花の咲き具合や成長に影響があると聞くが、暖房器具などが使えない植物には、暑さ寒さを調節するすべはない。全て成り行きにまかせるしかない。暖冬を乗り切る植物に思いをはせながら、暖房の中で過ごす私たちの場合は、どうなのだろうと考える。


オオバチドメ (ウコギ科チドメグサ属)

 チドメグサの仲間は平地の日向に多いというが、本種は山林の日陰で、湿った所に生育する。止血の薬効があるという チドメグサの仲間で、葉が大きい(3~6cm)。


 葉の形はまさにチドメグサだが、幅が3~6cmと大きい。だからオオバ(大葉)なのだ。海に近い、国道から少し入った林の中で、他の植物に埋もれて生育していた。

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 よく見ると、11月下旬だが花をつけていた。なお、図鑑等では花期は7~10月となっている。

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 花を拡大してみた。小さい、緑白色の花が大仏の頭のようについていた。大仏の螺髪は言い伝えられていた数の半分(492個)だったようだが、こちらは20~30個のようだ。

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 これらの花をどこにつけるかというと、葉の付け根からでた、短い花柄の先。

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 他の写真にも写っているが、下の写真が果実。1個1個は扁平な形をしている。

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2015年12月 2日 (水)

ヤマアイの雄花が咲いていました

 国体もあった関係で、高速道路が紀伊田辺からすさみ町江住まで南進した。おかげで、所要時間が半減し、しかも紀伊田辺以南は無料区間となっているのでありがたい。
 しかし、一方で、高速の周辺では自然環境が大きく変化し、貴重な植物が絶滅しているのではないかと心配している。生活を便利にする開発と自然の破壊は表裏一体なのだ。
 私に関わることでいえば、ヤマアイが群生する場所は、高速の工事で2年間立入ることができず、ずっと気になっていたが、幸い変化がなく、ヤマアイも元気に生育していたのでホッとしている。


ヤマアイ (トウダイグサ科ヤマアイ属)

 山地の湿った林内に生え、高さ30~40cmの多年草。地下茎で増えるので、群生することが多く、3~4月に小さな花を穂状につける。古代には染料として使われたという。


 小さな谷間の一角に群生している。花期が3~4月となっているが、11月から花をつけていた。ただ、花穂は短く、雌花がほとんど見当たらなかった。

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 探したが、雌花はほとんど見当たらなかった。つけている花は雄花ばかりであった。花の時期が早いせいかもしれない。

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 雄しべの部分を拡大してみた。葯が割れ、花粉が外に出ているように見える。しかし、花粉を受け取る、雌花柱頭が見当たらないのに、どうなるのだろう?

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 下の写真中央付近に見える白いものは、雌花の先端だろうか?先端だとすれば、これから雌花が出てくるのだろうか。経過観察をしてみる必要がある。

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 下の写真は2013年4月に、同じ場所で撮したもの。雌花の他に、同じ株に雄花も見られる。ヤマアイは雌雄異株だと書かれていることが多いが、ここでは雌雄同株のようだ。

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